育てる

 10月に入りましたが、日中の暑さはまだまだ堪える今日この頃。

そんな中、当院のシンボルでもある「カトレア(蘭)」がついに花開きました!

医院の受付を色鮮やかに彩ってくれております(*´▽`*)

また、もう一つ、土田歯科医院で患者さんを癒してくれているのが…

院長お手製のミニ盆栽の数々です。

「とってもきれいな色合いだねぇ」

「手の込んだものばかりで、大したもんだ!」

「こういう石はどこから持ってくるんだい?」

などなど、たくさんのお褒めの言葉や質問等を最近よく耳にします。

きれいなお花であったり、風情のある草木であったり、時間をかけて、手塩にかけて育てあげたものだからこそ、見る者を惹きつけ、楽しませてくれる。その姿から伝わる何かがあるのではないでしょうか。

私達の仕事もまた然り。痛いとき、詰め物がとれたとき、問題が起こった時に患者さんは医院を訪れます。その問題を解決することが私達の役目であり、それが患者さんとのお付き合いの第一歩目。けれども、その第一歩目をどう踏み出すのか。

「虫歯ですね。削って詰めておきますね。」で終えてしまうのか、「どうして虫歯になってしまったのでしょうか?今後、虫歯にならないためにはどうしたいいでしょう?」と一緒に考えるのか。

きっかけはなんであれ、お付き合いが始まってから、私達の説明や治療を通して、「歯磨きの意識が変わった!」「磨く時間を長くしてみた!」「あ~、口の中さっぱりした!」と考えや行動が変わったり、爽快感を示していただいたとき、自分たちの想いが伝わってると感じる瞬間があります。もちろん、それだけでも大変嬉しいのですが、もっと嬉しいのは、その人のお口の中を見て、歯や歯茎に明らかな変化が見られた時。記録として残している写真や検査結果で違いがはっきりしてきた時。「〇〇さん、すごく良くなってきましたね!」患者さんも喜んでくれますが、それ以上に私たちは喜んでいます。なぜか?患者さんご自身と担当している歯科衛生士がまさに「育てあげた」お口だからです。

時間がかかります。手間もかかります。それでも、それだけ手間暇かけてもお釣りがくるくらい、お口の管理は大切なものだと自信を持って断言できます。

10年後、20年後、「やっててよかった」と一人でも多くの患者さんに思ってもらえる歯科医療を提供していきたい、そう思っています。

そしてまた将来、医院のシンボルであるカトレアを自分でも育てられるようになりたいと最近思えるようになってきましたが、その前にまずは三人の子どもを一人前に育てることから始めたいと思います(‘◇’)ゞ